志賀2号が審査申請 一定範囲の審査に着手 破砕帯調査みながら

北陸電力は12日、志賀原子力発電所2号機(=写真)の新規制基準の適合性に係る審査を原子力規制委員会に申請するとともに、同機を立地する石川県と志賀町に安全協定に基づく協議開始を申し入れた。これで、規制委員会で審査中の原子力発電プラントは計10社20基となり、原子力発電所を有する全電力が申請を行ったこととなる。

同社では、志賀2号機の新規制基準への適合に際し、基準地震動を従来の600ガルから1000ガルに引き上げたほか、従来の想定津波高さ5.0mを上回る基準津波による最高水位7.1mを設定し、対策を進めている。標高15mの防潮堤・防潮壁は12年9月に完成された。

志賀発電所については、規制委員会で敷地内破砕帯評価が途上となっており、同委は20日の定例会合で、継続中の敷地内断層調査につき一定の見解が得られるまで、他のプラントと共通する論点に関する一定範囲での審査に限定的に着手する方針とした。


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