3号機燃料溶融進展状況公表 東京電力

東京電力は6日、福島第一原子力発電所事故における未確認・未解明事項に関する調査・検討報告を公表した。13年12月の報告に続き2回目で、今回は、前回の結論を踏まえた3号機の事故進展状況など、優先度が高い課題とされた10件のうち、4件について取りまとめられている。

前回の報告で、3号機の高圧注水系(HPCI)手動停止時刻と原子炉内各データの整合性に関する検討から、HPCIによる原子炉への注水が不十分だったという推定結果をもとに、炉心損傷進展の再評価を行っていくこととされていた。今回報告では、シビアアクシデント解析コード「MAAP解析」を用い、HPCIの運転状態を反映した評価を行ったところ、水位低下が進むにつれ発生した水―ジルコニウム反応により、水位が燃料底部まで到達するより前に燃料溶融が始まり、原子炉圧力容器が破損、燃料の大部分が格納容器へ落下したなどと、従来の評価より厳しい結果となった。

また、3号機で、格納容器に落下した溶融炉心がコンクリートと反応し、分解・浸食するMCCIについては、不確かさはあるものの、原子炉圧力容器内に留まるものと解析している。


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