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ヘイシャムなど4基を点検停止 英国英国の商業炉16基中15基を所有しているEDFエナジー社は11日、ヘイシャムA原子力発電所1号機(AGR、62.5万kW)でボイラー機器に不具合が認められたことから、同型の2号機、および設計が類似するハートルプール原子力発電所1、2号機(各AGR、65.5万kW)でも詳細点検を行うために運転を停止すると発表した。点検結果が判明するまでこれらの再稼働はあり得ないが、当初予測では完了までに8週間かかる見通しとなっている。 EDF社は昨年10月のヘイシャムA・1号機の定検時に、通常検査であるボイラー・スパインの超音波検査を実施した際、「想定外の結果が出た」と原子力規制局(ONR)に報告。同炉の設計では圧力容器を取り囲んで八台のボイラーが据え付けられているが、鍛造金属管であるスパインはボイラー内のコイル状に巻かれたチューブの中心部に設置され、これらの重みを支えている。その他のボイラー7台には異常がなかったことから、EDF社は当該ボイラーを切り離すとともに負荷を下げ、ONRの許可を得た上で今年初頭から同炉の運転を再開していた。 しかし、燃料交換のため6月に同炉を停止し、詳細点検を行ったところ、EDF社はボイラー・スパイン部で亀裂を確認。同炉をそのまま停止状態に置いている。 ONRはEDF社による今回の判断を歓迎。安全確保のための適切かつ慎重な行動だと評価する一方、これら4基のいずれかを運転再開するには、承認可能な安全理由書を事前に提出しなければならないと言明した。 お問い合わせは、政策・コミュニケーション部(03-6812-7103)まで |