[原子力産業新聞] 2014年8月28日 第2732号 ＜1面＞

吉田元所長のヒア記録公表へ

政府は２５日、不開示としていた東京電力福島第一原子力発電所の吉田昌郎元所長（１３年７月９日逝去）に対し政府事故調査委員会が行ったヒアリングの記録を公表することとした。

同委は、事故調査・検証に際し、当時の状況を包み隠さず話してもらうため、非公開を前提に関係者へのヒアリングを行ったが、１４年６月、本人の同意が得られたものについて、必要な範囲で開示することとした。

一方、吉田氏からは、自身のヒアリング記録について、１２年７月の事故調最終報告取りまとめに先立つ同５月、「第三者に向けて公表されることは望まない」とする上申書を同委宛に提出しているが、上申書の趣旨、状況の変化を踏まえ、他のヒアリング記録公表のタイミングと併せ、慎重に検討した上で公表することとした。

お問い合わせは、政策・コミュニケーション部（03-6812-7103）まで