福清1を送電網に初めて接続 中国

中国核工業集団公司(CNNC)は20日、福建省の福清原子力発電所1号機(PWR、108.7万kW)を同日の夕方5時過ぎに初めて送電網に接続したと発表した。

機器のパラメータは正常かつ安定した状態にあるとしており、今後は負荷試験と政府からの承認などを経て、11月にも同国で21基目の商業炉として営業運転を開始する。CNNCの所有原子炉としては10基目になる計算だ。

2008年に起工式を行った福清原発計画で、CNNCは100万kW級PWR6基の建設を計画しており、T期工事である1、2号機を始め、すでに着工済みの4号機までは第2世代改良型原子炉を採用。後続の5、6号機では第3世代の安全特性を有する原子炉を建設する方針だ。

機器の国産化率も徐々に進展しており、1、2号機で75%、3、4号機では80%に到達予定。2号機は現在、機器の設置段階から起動段階に移行しつつある。来年3月に燃料の初装荷、同年8月に運転開始段階に入る。

また、3号機は機器の設置がピークを迎えており、15年9月に燃料を装荷、翌16年2月に運転開始を計画。さらに4号機では土木建築作業が完了し、機器の据え付けに入るところで、完成予定は17年3月となっている。計画段階にある5、6号機については、準備作業が鋭意進展中だとしている。


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