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新設計画の認可発給再開へ 米規制委、廃棄物貯蔵の規則承認米原子力規制委員会(NRC)は26日、運転認可の満了した原子力発電所敷地内での使用済み燃料の継続的な貯蔵の環境影響に関する最終規則と、これを裏付ける包括的環境影響声明書(GEIS)を承認した。 2012年8月に停止していた原子炉新設計画の建設・運転一括認可(COL)や既存炉の運転延長許可、サイト内使用済み燃料貯蔵施設の許可更新の発給を再開可能とする判断で、NRCは同日、発給凍結の解除を認める命令を発令。両文書は9月中に連邦官報に掲載され、その30日後に同規則が発効する。 こうした規則はCOL等の認可申請に対する判断根拠となるリスクや確証を規定。NRCは2010年に同規則を改定したが、コロンビア特別区巡回控訴裁は2年前、これを無効とし、使用済み燃料の深地層最終処分場が建設されない可能性の考慮や貯蔵プールで漏れと火災が発生した場合のさらなる影響分析をNRCに指示。これを受けてNRCスタッフが(1)認可満了後60年間(短期)(2)短期シナリオ後の100年間(長期)(3)無期限――の貯蔵期間を想定して、土地や大気、水資源などへの影響を分析していた。 結果としてNRCは、包括的な影響を個別案件の環境審査で改めて分析する必要はないと結論づけている。 お問い合わせは、政策・コミュニケーション部(03-6812-7103)まで |