ドール3らの追試結果、秋に公表 ベルギー

ベルギーのエレクトラベル社は21日、2012年に圧力容器からヒビの兆候が検知されたドール原子力発電所3号機とチアンジュ原子力発電所(=写真)2号機について、フォローアップ試験の結果を秋に公表すると発表した。

両炉は昨年6月、安全な再稼働に向けてベルギー連邦原子力規制局(FANC)が要求した11要件を満たしたことから再起動を果たしたが、エレクトラベル社は再起動後に課されていた残りの5要件を満たすために今年3月、計画停止日程を前倒しして追加試験を行っていた。

同社によると、一部メディアの報道内容とは裏腹に同試験は順調に推移しており、結論を出すのは時期尚早だ。いかなる場合でも初期の部分的な結果だけで両炉の永久閉鎖を決めるわけには行かないとし、試験が完了し次第、報告書をFANCに提出すると明言。その後の両炉の再稼働についてはFANCが判断することだとした。

なお、これに伴い同社はチアンジュ1号機で今月末から予定している10年に一度の大規模点検の日程を変更したことを明らかにした。

冬季に入る前の電力供給力を保障するのが目的で、そのために検査期間を2つに分割。第1段階の安全検査は当初の終了日程より1か月早く切り上げて10月16日までとした。残りの検査は主に、同炉の運転期間延長のための作業を予定しており、第2段階として冬季後の来年6月6日から7月31日まで行うとしている。


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