日本の人材育成国際認知向上へ 人材確保取組

上坂充・東京大学教授は8月29日の原子力委員会で、国際原子力機関(IAEA)、欧米における原子力人材確保の取組について報告した。

原子力エネルギー・発電の事業に特化した人材育成は、日本の大学の教育と1対1対応でないことを指摘。教育・人材育成、学位・資格の対応は、地域ごと、さらには大学院ごとに異なっており、単位互換・累積制度や学位サイクル・システムの導入で教育ネットワークを強化する欧州、論文に力を入れる研究開発型の米国・日本・中国・韓国の傾向を示した。

IAEAでは、eラーニングシステム構想を進めており、原子力工学・マネージメント学のIAEA教育標準を構築中である。

フランス・ロシア・韓国で国際人材育成拠点形成が進む中、日本の原子力人材育成ネットワークもIAEAの協力のもと機能し始め国際的認知も高まりつつあるとした。


お問い合わせは、政策・コミュニケーション部(03-6812-7103)まで