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X線で像内胸部に五輪塔を確認 木造理源大師坐像奈良国立博物館は1日、現在、同館で開催中の特別展「国宝 醍醐寺のすべて―密教のほとけと聖教」(〜9月15日)に展示中の重要文化財「木造理源大師坐像」をX線透過撮影し、像内胸部に、高さ約15cm、幅・奥行5〜6cmの木製五輪塔が納められていることを確認したと発表した。 「木造理源大師坐像」は、京都・醍醐寺が数多く所有する国宝・重要文化財の1つで、平安時代初期に同寺を開いた理源大師聖宝(832〜909)の等身大の肖像彫刻だ。今回のX線撮影は、文化財調査の一環として行われたもので、像の構造についても、細かい情報が得られ、明らかに像内に納入品を納め、その紛失を防ぐための工夫が認められたとしている。また、像内の木製五輪塔内部には、空洞があり、紙のようなもので包まれているとみられる小さい物体が複数あったものの、何であるかは確定できず、専門家は、像内に高僧の遺骨を納めたのではなどと推察している。 お問い合わせは、政策・コミュニケーション部(03-6812-7103)まで |