CAP1400の安全報告を承認 中国

中国でウェスチングハウス(WH)社製AP1000など第3世代炉の技術導入・国産化を担当する国家核電技術公司(SNPTC)は6日、同設計を140万kW級にスケールアップした「CAP1400」の予備的安全分析報告書が国家核安全局(NNSA)から正式に承認されたと発表した。同設計の実証炉建設プロジェクトを年内にも山東省栄成で本格着工するための準備が着々と進んでいる。

NNSAによる審査は2013年3月に開始され、260人以上の専門家が関与した。30回以上の会合が開催されるなかでSNPTCは5000件以上の質問に対応。その結果、1000件以上の作業命令書が作成されるに至ったという。報告書の承認は2日に北京で開催された会合で決定したもので、NNSAのほかに環境保護部や北京核安全評価センター、蘇州核安全センターなどから約180人の代表が出席した。

CAP1400は中国型AP1000の標準設計である「CAP1000」の出力を拡大しただけでなく、中国が知的所有権を保有。第3世代の技術特性を有する設計として中国核工業集団公司(CNNC)と中国広核集団有限公司(CGN)が共同開発した「華龍1号」とともに、将来的な輸出用設計に位置付けられており、実証炉を「栄成石島湾計画」として高温ガス炉が建設中の地点の隣接区域で年内にも正式着工する計画だ。


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