[原子力産業新聞] 2014年9月18日 第2735号 ＜3面＞

海陽２で圧力容器の設置完了　中国

中国の原子炉建設会社である中国核工業建設集団公司（ＣＮＥＣ）は１５日、山東省の海陽原子力発電所建設サイトで２号機（ＰＷＲ、１２５万ｋＷ）に圧力容器を設置したと発表した。浙江省の三門原発に続き、中国が世界に先駆けてウェスチングハウス（ＷＨ）社製ＡＰ１０００を完成させるという同原発Ｉ期工事の作業が佳境を迎えている。

中国では２００９年４月に三門原発が着工した８か月後に海陽でも１号機が正式着工。両サイトで現在２基ずつＡＰ１０００を建設中だが、どちらもすでにＩＩ期工事となる３、４号機の建設計画が承認済みだ。三門では中国核工業集団公司（ＣＮＮＣ）傘下の中核核電有限公司が５１％の所有権を保有する一方、海陽には中国電力投資集団公司（ＣＰＩ）が６５％を出資。２０１６年には１、２号機とも完成する見通しであり、その頃には三門と海陽合わせて４基のＡＰ１０００が中国で稼働することになる。

上海電気が製造したという海陽２号機の圧力容器は直径６．４５ｍ、長さ１０．２０ｍで重さは２７３．５トン。設置作業は１２日の午前１１時過ぎにクレーンでの吊り上げが開始され、２時間２０分ほどで原子炉建屋内部での据え付けが完了したとしている。

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