[原子力産業新聞] 2014年9月25日 第2736号 ＜1面＞

再稼働にむけて地元理解丁寧に　安倍首相が講演で

安倍晋三首相は１９日、都内で開かれた講演会の中で、「原発がすべて止まった結果、海外への燃料依存度は石油ショックの頃よりも高くなっている」と述べ、これに伴い、エネルギー価格が高騰し、特に中小企業や国民生活に深刻な影響が及んでいる点を指摘した。その上で、「世界で最も厳しいレベルの規制基準」に基づく審査を進めた原子力規制委員会の判断を尊重し、川内原子力発電所の再稼働を進めていく考えを示した。

また、福島第一原子力発電所事故の経験から、「再稼働への不安の声が大きいのも当然のこと」として、立地自治体など、関係者の理解を得るため、国として丁寧に説明する考えを述べ、避難計画を始め、緊急時対応の充実にも支援を行っていくと述べた。

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