ハンヒキビ1のDIP補足承認 フィンランド

フィンランド政府は18日、フェンノボイマ社がハンヒキビ原子力発電所1号機建設計画の変更部分について提出していた「原則決定(DIP)」の補足申請を承認すると発表した。原子力法に照らし合わせて審査した結果、17閣僚中10閣僚が同申請の承認に賛成票を投じたもの。今後、議会が同様に承認すれば、フェンノボイマ社はロシア製の120万kW級PWR(「AES2006」シリーズ)をピュハヨキで建設する許可申請を、DIPの有効期限である2015年6月末までに提出することになる。

票決に先立つ15日、TEMのJ.バパーブオリ大臣は同補足申請の承認を政府に提案する一方、建設許可申請時の条件として同計画の所有権の少なくとも60%をフィンランド企業の保有とするよう進言。議会が同申請を承認した場合、この条件が将来的な政権に対しても政治的拘束力を持つことになる。ハンヒキビ計画ではロシアが34%を保有していることから、ウクライナ危機がエスカレートするなかでロシアへの依存を抑えるなど、エネルギー政策上の国益を保証する意図があるとしている。

なお、テオリスーデン・ボイマ社(TVO)が申請していたオルキルオト4号機増設計画のDIP有効期限の5年延長申請については、財務大臣が詳細な関連文書の提出をTVOに求めたため、票決が延期された。

同計画では、三菱重工業、東芝、GE日立ニュークリア・エナジー社など5つのメーカーが13年に入札提案している。


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