30日に新社名で破産状態から脱却へ 米USEC

今年3月から連邦破産法11条(再建型破産処理)に基づく手続きを進めてきた米国濃縮会社(USEC)は18日、今月30日付けで破産状態から脱却する最終ステップを完了するとともに、会社名を「セントラス・エナジー社」に改めて再出発するとの見通しを発表した。

今月5日にデラウェア地区連邦破産裁判所が同社の財政再建計画を確認したことにともなうもの。USECはニューヨーク証券取引所における証券コードも「LEU」に改める予定で、30日から新たな普通株の取引が開始されると明言。これまでに発行した普通株や優先株、手形など既存の証券が抹消される一方、LEU社の新たな普通株や手形を発行することも再建計画に詳細を明記していた。

既存の証券を保有する登録株主達が29日までに特別に行動を起こす必要はなく、30日に新しい証券が代理店などを通じて電子商取引上で配布されるとしている。

なお、USECはオハイオ州パイクトンで建設中の遠心分離法による新しい濃縮工場「米国遠心分離プラント(ACP)」で、技術を実証するカスケードの運転を続けていくと見られている。


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