エネ・環境の革新技術議論 ICEF 都内で初会合開催

エネルギー・環境分野のイノベーションによる気候変動問題解決について話し合う国際会議「Innovation Cool Earth Forum」(ICEF)が8日、都内のホテルで開催され、海外の学界、産業界や、政府関係者ら参集のもと、再生可能エネルギー、次世代自動車技術、省エネ技術、先進国と途上国との協力のあり方などを議論した。

ICEFを毎年開催することを13年10月に発表した安倍晋三首相は、今回、初の開催に際し、冒頭、ビデオメッセージを通じ、「近年、日本では紅葉が遅れている」として、地球温暖化の深刻化を訴えかけた上で、経済成長と両立した問題解決に向けて、世界の産業界やアカデミアが「アイデアを生み出すプラットフォームを作り出さねばならない」と、ICEF立ち上げの意義を述べ、今後の議論に期待をかけた(=写真)。

続いて、挨拶に立った山際大志郎経済産業副大臣は、二国間クレジット制度の取組を例に、先進国と途上国が協力して、温室効果ガス削減の取組をグローバルに展開していく考えを述べたほか、「失敗しても続けていった結果として達成できる」として、失敗経験でも国際的に共有する必要を訴えかけた。

また、総合科学技術・イノベーション会議の委員でもあるトヨタ自動車の内山田竹志会長が基調講演に立ち、ハイブリッド自動車「プリウス」の開発経緯を披露し、「イノベーションは実際に使われてこそ」と強調して、社会のニーズに応える技術開発の重要性を述べるなどした。


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