デジタル化ニーズに対応 東芝メディ CsIシンチレータ採用

東芝メディカルシステムズは6日、一般撮影におけるデジタル化のニーズに対応するため、新たにヨウ化セシウム(CsI)シンチレータを採用した14×17インチカセッテサイズFPD(有線タイプ)、および17×17インチフルサイズFPD(立位撮影台搭載タイプ)を組み合わせた、デジタルラジオグラフィ装置TFD―2010Aを、販売開始した(=写真)。

組み合わせのFPDは東芝電子管デバイス社製FPDで、従来のガドリニウム系(GOS)シンチレータタイプのFPDに比べ、量子検出効率が高く(DQE 70%以上)感度が高いため、約20%(同社比)の撮影線量低減が可能となり、被検者の被ばく低減を実現する。また、14×17インチカセッテサイズFPD(有線タイプ)は、従来の3.9kgから3.2kgと700kgの軽量化を図っており、撮影台から取り外して使用する場合の作業負担も軽減している。撮影後3秒以内には画像確認が可能で検査効率の向上が図れるとともに、CR(Computed Radiography)と比較して読み取り装置が不要となるため、クリニックなどでは限られたスペースを有効に活用することができる。

17×17インチフルサイズFPDは、上下連動対応形の立位撮影台に搭載して、胸部撮影用のデジタルラジオグラフィ装置として、健診施設を中心とした需要に応える。このデジタルラジオグラフィ装置を、ラインナップ豊富な同社のX線撮影装置と組み合わせて導入することで、適切な線量による最適画像の提供はもとより、一貫したメンテナンス・保守サポートの提供が可能になるという。


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