AGRの燃料チャンネルに亀裂 英国

英国でハンターストンB原子力発電所(ガス冷却炉2基、各64.4万kW)を操業するEDFエナジー社は6日、定検中だった2号機の炉心にある筒状の黒鉛レンガ製・燃料チャンネル3000個のうち、2個の筒壁に「外側から内側方向のルート割れ」が発見されていたことを明らかにした。

原子力規制局(ONR)によると、英国の新型ガス冷却炉(AGR)でこの種の亀裂が発見されたのは今回が初めて。しかしEDF社は、原子炉の運転初期には黒鉛レンガの「内側から外側方向」に亀裂、年数の経過につれて今回のような逆方向の亀裂が生じるのは、広範な研究やモデリングにより、すでに予想していたと説明した。

同原発の2基ではこれまでに、合計6000個の黒鉛レンガの1%以下で初期段階に生じる種類の亀裂が認められている。今回、0.1%以下のレンガで発見された亀裂を含めても安全上の許容値である全体の10%以下だとEDF社は指摘した上で、ONRと合意した安全運転のための許容範囲内にあると強調している。


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