[原子力産業新聞] 2014年10月30日 第2741号 ＜3面＞

２２基目の方家山１号機が初臨界　中国

中国核工業集団公司（ＣＮＮＣ）は２１日、浙江省・秦山�T原子力発電所の拡張工事にあたる方家山原子力発電所建設サイトで１号機（ＰＷＲ、１０８万ｋＷ）が初臨界を達成したと発表した。秦山では�T発電所が出力３１万ｋＷ、�U期工事の４基が各６５万ｋＷ、�V期工事の２基が各７２万ｋＷであることから、同炉は浙江省初の１００万ｋＷ級原子炉となる。

２００８年１２月の着工当初、同炉の設計はＣＮＮＣが開発した「ＣＮＰ１０００」になると発表されていたが、中国広核集団有限公司（ＣＧＮ）が仏国の技術を元に開発した「ＣＰＲ１０００」とほぼ同じ設計であるため、近年は第２世代改良型とだけ表記されることが多い。

国家核安全局は前日の２０日付けで同炉での臨界条件達成を承認しており、今後は試運転を経て年内にも営業運転を開始する模様。ＣＮＮＣは現在、中国で２１基目の商業炉となる福清原子力発電所１号機（ＰＷＲ、１０８．７万ｋＷ）を試運転中であるため、方家山１号機は同炉に続く２２基目となる予定だ。

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