九州電力・川内1、2号機 鹿児島県が再稼働同意 経済、地域産業低迷の懸念など考慮 宮沢大臣 「重要な判断いただいた」

鹿児島県議会臨時会は7日の本会議で、九州電力川内原子力発電所1、2号機(=写真)の早急な再稼働を求める陳情を採択、これを受け、伊藤祐一郎知事は、「原発再稼働を進める政府の方針を理解する」旨を表明した。

本会議では、県議会原子力安全対策特別委員会の中村眞委員長(自由民主党)が、原子力発電を巡る請願・陳情に関し、6日に行われた同委審議について報告した後、討論、採決が行われた。

採択された川内原子力発電所の早急な再稼働を求める陳情では、全国の原子力発電長期停止に伴い、国内の電力需給のひっ迫、火力燃料費の大幅増による国富流出、電気料金の値上げが生じ、企業活動や経済成長の妨げとなっているほか、地域産業の低迷も懸念されていることなどをあげ、1、2号機が新規制基準に適合すると判断された場合は、その後の手続きを迅速に進めるべきと訴えている。

今回の鹿児島県知事による同意の表明を受けて、宮沢経済産業相は、「関係者の皆様に重要な判断をいただいた」との謝意とともに、再稼働に向けた取組が大きく進展したとする談話を発表した。


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