工期短縮、衝突リスク低減 日立 大型部品の搬入経路探索

日立製作所は4日、大規模なプラントの施工や保守工事で、配管や機器などの大型部品をクレーンで建屋内へ搬送する経路を、3Dモデル上で、搬入開始地点と終了地点を指定するだけで、高速に探索できるシステムを開発したと発表した。工期短縮や、衝突リスクを低減することによる作業の安全性向上にもつながり、本システムの拡充を図ることで、原子力発電所の廃炉作業にも適用できるとしている。

この経路探索技術は、プラント建屋内の3Dモデルの中で、部品の姿勢変化による建物との干渉を考慮し、大型部品が通過できる空間をすべて探索した上で、クレーンの乗換回数など、最も効率よく搬送できる経路を見つけ出すものだ。

日立では、本システムを実際のプラント部品交換作業で試行し、搬送作業工数を手作業による従来方式と比べて、25%低減できたとしている。


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