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陽子線乳がん治療試験開始 福井県立病院 穴あきブラで精度向上福井県立病院の陽子線がん治療センターはこのほど、乳がん治療の臨床試験を開始した。 乳がんは、女性がかかりやすいがんの第1位であり、近年増加傾向にあるものの、手術による治療が一般的であり、乳房の固定が難しいことから、陽子線治療の対象とはしていなかった。 年齢や合併症(心筋梗塞や肺疾患など)を理由に手術ができない患者もおり、切らない治療法への期待が大きいため、同センターでは、陽子線での治療法を提供できないか、11年度から研究を進めてきた。 その結果、患者に治療台にうつ伏せに寝てもらい、大手下着メーカーの協力で製作した乳房の固定具(穴あきブラジャー)を着用することによって、乳房を精度良く固定する方法に目処がついたもの。 今後、臨床試験の対象となる条件に適合する患者が見つかり次第、早ければ年内にも試験を始める方針。副作用や治療効果を段階的に見極め、治療法として確立できるよう努力するという。 試験に参加できる要件などがある。同病院では相談専用ダイヤル(0776‐57‐2981)を設けている。 お問い合わせは、政策・コミュニケーション部(03-6812-7103)まで |