マウス丸ごと透明化 理研東大 血液中色素溶出で脱色

理化学研究所と東京大学による共同研究グループは7日、透明化試薬を用いてマウスの全身および臓器を丸ごと透明化する技術を発表した。

これは、血液中の赤色色素を効率よく溶出し、組織の脱色を促進する手法を解明したことによるもので、マウスの心臓、肺、腎臓、肝臓などの臓器を、CUBICと呼ばれる透明化試薬に10日間浸し、さらに、臓器丸ごと皮膚をはく離したマウス個体を2週間浸すことで、個体全身丸ごとを透明化できたというもの。

さらに、透明化した臓器や個体サンプルを特殊な顕微鏡で観察することで、3次元イメージとして取得し、その画像解析により、心臓の心室や心房、肺の気管支樹などを可視化することができ、個体レベルの生命現象解明につながる成果となった。


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