エネミックスで意見聞く IEA事務局長に「バランスとれた政策を」

総合資源エネルギー調査会の基本政策分科会(分科会長=坂根正弘・小松製作所相談役)は19日、IEA事務局長のマリア・ファンデルフーフェン氏より、2040年までの世界のエネルギー見通しを分析した「World Energy Outlook 2014」について説明を受けた。

同氏は、今後、40年に向け、世界のエネルギー需要増は、中国で減速する一方、インド、東南アジア、東南アジア、中東、アフリカの一部、ラテンアメリカがけん引役としてとって代わるなどと、変貌の見通しを述べた。

また、日本については、40年に、原子力がゼロ、再エネ、ガス、石炭で3分の1ずつを占める「低原子力ケース」の電源構成の試算で、燃料輸入額やCO排出の大幅増を示した上で、原子力発電がなければ、エネルギー安全保障上のリスクが高まるとして、バランスのとれたエネルギーミックスを追求する必要を助言するなどした。


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