FL3の完成、17年に先送り 仏電力

仏国で稼働中の原子炉58基をすべて所有・運転する仏電力(EDF)は18日、同国初の欧州加圧水型炉(EPR)として建設中のフラマンビル原子力発電所3号機(=FL3、163万kW)の完成が1年遅延し、2017年になるとの建設スケジュールを発表した。

スケジュール改定の理由としてEDFは、主契約者のアレバ社が次のような問題点に直面していると説明。すなわち、(1)圧力容器の上蓋や内部構造物といった特定機器の納入の遅れ(2)前例のない設計となるFL3の機器に課された規制の実行が難しく、これがアレバ社と下請け企業による一連の組み立て作業に適用されたこと――である。

アレバ社はまた、蒸気発生器(SG)の溶接不良分析や加圧器バルブの品質検査、圧力容器上蓋材料の冶金学的詳細分析などについて進行状況をEDFに報告。EDFではこのような最新情報を下請け業者グループ全員で共有した上で、建設スケジュールに統合している。


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