[原子力産業新聞] 2014年12月4日 第2746号 ＜2面＞

「技術革新のチャンスと」　廃炉人材ＷＳ　学生ディスカッションも

福島第一原子力発電所の廃止措置に向けた基盤研究や人材育成を推進する文部科学省のプログラムによる活動を紹介し、今後の展開について議論するワークショップが１１月２５日、東京工業大学（東京・目黒区）で開かれた。

ワークショップでは、同プログラムにより東工大が実施している「廃止措置工学高度人材育成と基盤研究の深化」の課題について、遠隔操作技術など、研究内容が紹介されたほか、今後の廃炉人材育成拠点化への方策について、東京電力や国際廃炉研究開発機構も加わり議論した。

また、学生によるパネルディスカッションも行われ、廃炉研究を「ネガティブにとらえるのではなくチャレンジングな技術革新のチャンスと考えるべき」といった前向きな声が聞かれた一方で、「廃棄物処理を含め全体をトータルに見ていく必要」や「大学の研究設備をより拡充すべき」といった厳しい指摘もあった。

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