ハンヒキビ計画への出資比率増加 フィンランド

フィンランドのボイマ・オサケイティエ・グループは11月26日、同社によるハンヒキビ原子力発電所1号機建設プロジェクトへの出資比率が55.5%に到達したと発表した。

電力多消費企業60社で構成される同グループはハンヒキビ計画を進めるフェンノボイマ社に66%出資しているが、残りの34%はロシアのロスアトム社が子会社を通じて保有。フィンランド政府は今年9月、同計画の「原則決定(DIP)」の変更部分について、フェンノボイマ社が提出した補足申請を承認した際、建設許可申請時にはプロジェクトの少なくとも60%はフィンランド企業の保有でなくてはならないとの条件を付けた。

同プロジェクトへの出資参加については昨年11月、15社が断念する意向を表明しており、同グループは潜在的な出資企業を模索。今回、エネルギー企業2社が増資に応じたとしている。建設許可はDIPの有効期限である来年6月末までに申請しなくてはならないため、同グループは今後も、新たな出資企業を捜すほか、グループ内企業からも増資を募る考えだ。

なお、フィンランド議会の商務委員会は11月27日付けでハンヒキビ計画のDIP補足申請を承認した。国の原子力法を踏まえた上で、同計画がフィンランド社会全体の公序良俗に即していると判断したもの。議会は5日にも本会議で最終決定を票決する見通しだ。


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