Copyright (C) JAPAN ATOMIC INDUSTRIAL FORUM, INC. (JAIF)
ここに掲載されている記事や写真などの無断転載はご遠慮ください。
深地層処分場のサイト選定が進展 カナダカナダの核燃料廃棄物管理機関(NWMO)は2日、使用済み燃料の深地層処分場を建設するサイト選定のためにオンタリオ州ブルース郡の5地点で実施していた予備評価の第1段階を終え、厳しい技術要件を満たす可能性が高いヒューロン=キンロス、およびサウス・ブルースの2地点で一層詳細な調査を進めるとの結論を公表した。 カナダでは稼働中の加圧重水炉19基から出る使用済み燃料を再処理せず、高レベル放射性廃棄物としてまずサイト内で30年間、集中貯蔵所で30年間保管した後、地下500mの深地層に最終処分する方針。2002年に核燃料廃棄物管理の実施主体として設立されたNWMOの提案により、07年に国の方針として決定していた。 予備評価は、深地層処分場および付属の専門設備を建設するために潜在的適性を備えた地点を選定する9ステップのプロセスのうち第3ステップに当たる。NWMOはオルドビス紀のコーバーグ地層を処分場として好ましい岩盤に特定しており、サスカチュワン州とオンタリオ州でサイト選定に関心表明のあった22地点のうち、ブルース郡では5地点の予備評価を実施。このうち、地層の深さが不足していたアラン=エルダースリー地点、立地の可能性を大幅に減じる制約が多数存在するソーギーン・ショアーズ地点についてNWMOは今年1月、予備評価作業の終了を両地点の市長に伝えた。また、ブロックトン地点に関しても詳細調査は行わないとの判断を下している。 予備評価・第2段階の実施が決まった2地点は今後、選定プロセスに一層関与する予定で、地質学的調査や制限付き掘削調査等の予備的フィールド作業が行われる。 お問い合わせは、政策・コミュニケーション部(03-6812-7103)まで |