[原子力産業新聞] 2014年12月18日 第2748号 ＜6面＞

土砂１００ｍまで垂直搬送　鹿島・日本コンベア　スネークベルコン

鹿島と日本コンベアは１１月２７日、シールドトンネル工事などで、掘削土砂を高低差１００ｍまで垂直搬送が可能な「スネークベルコン」を開発したと発表した。

これまでの立坑での土砂垂直搬送は、１時間当たり６００トン程度、高低差４０ｍ程度が限度で、複雑な形状からメンテナンスにも手間を要していたが、このほど開発された「スネークベルコン」は、２枚のベルトをローラーを用いてスネーク上に配置し、上下方向のベルトの張力により発生する押さえ付け力を利用してベルト間に挟み込む方式をとっており、１時間当たり１０００トン、高低差１００ｍの搬送が可能となる。また、汎用の平ベルトを使用するため、斜め方向の搬送や、付着物の清掃も容易でメンテナンス性にも優れている。

同社では、都内のトンネル工事現場での実験により、直径１２ｍ級のシールドトンネルで必要とされる土砂搬送が十分可能なことを確認した。

鹿島では、今後、トンネルの大深度化・長距離化によって多量の土砂搬出が見込まれる都市部のシールド工事、搬送条件の厳しい山岳トンネルやダムなどの土木工事への適用を目指すこととしている。

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