22基目の方家山1が営業運転へ 中国

中国核工業集団公司(CNNC)は浙江省で試運転中だった方家山原子力発電所1号機(PWR、108.7万kW)が12月15日に営業運転の開始条件を達成したと発表した。事業許可およびその他の手続きを経た上で規制当局の承認が得られれば、正式に中国22基目の商業炉となる。同炉の運開により、中国の原子力発電設備はいよいよ、2000万kWの大台に乗る。

方家山原発は秦山T原発の拡張工事に当たり、2008年12月に1号機の最初のコンクリート打設を実施。14年10月に初臨界を達成した後、同年11月4日に初めて送電網に接続され、12月11日にフル・パワーに到達した。第2世代改良型で、同型の2号機も約半年遅れで着工。これらはCNNC傘下の核能電力公司と浙江省能源集団公司がそれぞれ72%と28%所有している。

CNNCでは2基とも完成した場合の年間総発電量は150億kWhに達すると見込んでおり、2つの中規模都市における年間需要を満たせる量になると強調した。

なお、CNNCは12月20日、福建省の福清原子力発電所1号機(PWR、108.7万kW)が同国21基目の商業炉として11月22日付けで正式に営業運転を開始していたことを明らかにした。同炉はこの時点で営業運転の開始条件である168時間の試運転を終えていたが、その後に様々な承認手続きを済ませる必要があったもの。


お問い合わせは、政策・コミュニケーション部(03-6812-7103)まで