IAEAミッション 柏崎刈羽などレビューへ 天野事務局長が来日し 外相、経産相らと会談

宮沢洋一経済産業大臣は7日、来日中の天野之弥IAEA事務局長と会談し、IAEAによる東京電力柏崎刈羽原子力発電所6、7号機への運転安全評価チーム(OSART)と、2月中旬の同福島第一原子力発電所への第3回目となる廃炉レビューミッションの受入れを合意した。福島第一への廃炉レビューミッションは、13年に2回実施されているが、昨秋のIAEA総会で、日本が継続的な受入れを表明している。また、柏崎刈羽へのOSARTミッションは04年にも実績があり、いずれも、今回の合意を受け、受入れに向けて、IAEAとの間で具体的な日程や調査項目の調整が図られる。

天野氏は同日、安倍晋三首相を表敬。安倍首相は、福島第一原子力発電所廃炉・汚染水対策等への対応や国際的な原子力損害賠償制度の構築などに関し、IAEAの役割を重視しており、引き続きIAEAと緊密に協力していきたいとした。天野事務局長も今後、日本としっかり連携していきたいと応じた。

また、8日には、岸田文雄外務大臣と外務省で会談。岸田大臣は原子力損害の補完的な補償に関する条約(CSC)で国際的な原子力損害賠償制度構築に向けた天野事務局長のリーダーシップを高く評価。日本としても国際的な原子力損害賠償制度構築に向け積極的に発信を行っていきたいとし、今後一層の日・IAEA間の連携・協力を確認した。


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