ロストフ3号機初併入 ロシアで30基目

ロシアの民生用原子力発電事業者であるエネルゴアトム社は12月29日、黒海北部のロストフ(旧ボルゴドンスク)原子力発電所サイトで3号機(PWR、110万kW)を27日付けで初めてロシアの送電網である統一エネルギー・システム(UES)に組み入れたと発表した。

すでに1、2号機が稼働中の同サイトでは2009年10月に3号機の建設工事を開始。13年に圧力容器の据え付けを完了し、昨年11月から起動プログラムの第1段階に入った。まず、163体の燃料集合体をすべて装荷し、12月7日に最小制御出力レベル(MCP)に到達。現在は出力モードの試験や定格出力レベルにおける安全性保証システムの点検などを実施しており、次の段階で出力を35%から50%に上昇させる。定格出力に達した後は受入試験を実施し、今年の7月にも営業運転に入る計画だ。

同サイトではまた、同型の4号機が約半年遅れで着工。昨年末にはドーム屋根の設置準備作業が行われた。


お問い合わせは、政策・コミュニケーション部(03-6812-7103)まで