ドール3など 再稼働延期 ベルギー

2012年6月に圧力容器からヒビの兆候が検知されたのにともない、昨年3月からベルギーで停止中のドール原子力発電所3号機(PWR、105.6万kW)とチアンジュ原子力発電所2号機(PWR、105.5万kW)について、事業者のエレクトラベル社は23日、両炉を本格的に再稼働させる日程を4月1日から7月1日に延期したと発表した。

ベルギー連邦原子力規制局(FANC)は昨年10月、両炉の安全審査プロセスの概要を公表しており、これに従ってFANCが指名した国外の科学者を含む国際審査小委員会が11月、圧力容器母材物質の機械特性に放射線が及ぼす影響等に関するエレクトラベル社の試験結果報告を審査した。その結果、同小委は追加の要請と勧告をエレクトラベル社に提示。これらの要請・勧告に適切に応えるためには、案件ごとに必要な調査を早急に分析する必要があるとして、同社は再稼働日の延期を決めた。

同小委の新たな会合は同社による回答文書の提出を受けてFANCが開催する。これに続いて同社が両炉の安全性を保証する文書を提出するまでは、FANCは再稼働を認めない方針だ。


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