現場処理と同時に濃度監視 フジタ 除染排水処理(FOWN)システム

フジタは1月26日、除染で発生する放射性セシウム含有の排水を現場で処理し、同時に処理水の放射能濃度を監視する可搬式の「水質監視型オンサイト除染排水処理システム」(FOWNシステム)を開発したと発表した。

FOWNシステムは、除染排水を貯留する原水槽、排水中の懸濁成分を除去する凝集沈殿槽、残留する小さい懸濁物を除くためのろ過槽、処理を終えた水を貯留しモニタリングする処理水槽から構成されているが、装置・機器類は小型で軽量なものを選定しユニット化することにより、1トン車にも搭載可能なコンパクトなシステムとなっており、住宅街や狭い路地などでの作業や、スポット的に発生する比較的少量の除染排水の処理に適している。

また、処理水槽には、濁度計と水中放射線測定器を併用設置しており、数分程度で測定可能なため、水槽内の処理水放射能濃度が管理基準値以下であることを常時確認して放流できる。


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