ABWR、最初の手続きクリア 英ホライズン社の新設計画 前進

日立製作所が出資する英国のホライズン・ニュークリア・パワー社は1月28日、日立GE社が供給予定の英国仕様のABWR設計が放射線利用規制上の正当性評価手続きを無事完了したと発表した。

同設計について進展中の包括的設計審査(GDA)と並んで、英国で新たな型式の原子炉を建設する際、必要となる手続きの1つ。同社は、ウィルファとオールドベリーでの新設計画を前進させる上で初めて得られた重要な認可だとして歓迎の意を表明している。

この手続きは欧州連合(EU)指令により、加盟国に実施が義務付けられている。新たな種類と形式の電離放射線利用が国内に導入される場合、それによる社会経済的な利益全般が放射線の潜在的健康影響などの不利益を上回るかを包括的に判定する。

ホライズン社によるとABWRの正当性評価手続きは、他の設計の場合と同様、政府要請を受けた英国原子力産業協会(NIA)が同社と日立GE社に代わって2013年12月にエネルギー気候変動省(DECC)に申請した。二巡の公開諮問期間を経て昨年12月にDECCのE.ディビー大臣が「正当性を肯定的に評価する」と明記した法定文書案を議会に上程。議会の上下両院は全会一致でこれを承認したとしている。


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