ユッカ計画の安全評価報告完成 米規制委

米原子力規制委員会(NRC)のスタッフは1月29日、ネバダ州ユッカマウンテンでの使用済み燃料地層処分場建設計画について、安全評価報告書(SER)の残りの第2巻と5巻を発行した。

米エネルギー省(DOE)が2008年に提出した建設許可申請の技術安全審査が完了したことになるが、これによりNRCが建設可否の判断を下すわけではなく、DOEによる環境影響声明書の補足文書作成や関連訴訟の解決などが必要になる点を強調している。

SERの第2巻は永久閉鎖する前の処分場の安全性、第5巻は建設承認のために提案された条件等を評価。また、NRCスタッフの全体的な結論として「NRCは建設を承認すべきでない」との勧告を含めており、昨年12月に発行した第4巻の中で、DOEが処分場建設エリアの所有権や管轄権、水利権に関する要件を満たしていなかった点を理由に挙げている。


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