東大で浪江産米の試食会 農学部他支援で試験栽培

浪江町で作られた米の試食会が1月16日、東京大学・本郷キャンパスの食堂で行われた。

これは、東京大学と浪江町との復興支援協定に基づき実施された同町酒田地区での米の試験栽培で、農地の環境回復が確認されたのを踏まえ、馬場有町長他、地元の農業関係者らを招いて行われたもので、濱田純一・東大総長も出席した。

浪江町では、東大の農学部とアイソトープ総合センターの支援による農地除染、水質保全のもと、米の試験栽培を実施したところ、収穫された米は、全袋放射線検査で基準値以下となっていることが確認された。

今回、試食した米は、浪江町が地元で55年米作りに携わる松本清人さんの指導で作られた「コシヒカリ」と「天のつぶ」を寄贈したもので、計600kgの米は学内店舗でも販売された。

試食会に出席した馬場町長は、東大への謝意を述べた上で、「収穫は1年に1回。1年1年が本当に大切。町が再生復興するよう頑張りたい」などと、来年以降の稲作や風評払拭に意欲を示した。


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