PV探傷検査結果で続報 ベルギー規制局

2012年6月に圧力容器からヒビの兆候が検出されたベルギーのドール3号機とチアンジュ2号機について、ベルギー連邦原子力規制局(FANC)は2月25日、昨年初夏に実施した超音波探傷検査結果の続報を公表した。

同検査で事業者のエレクトラベル社は、すべてのヒビが正確に検知されるよう装置の検出信号レベルを下げたほか、感度も上げて実施。検知されたヒビの本数は60%増加し、ドール3で1万3047本、チアンジュ2で3149本となった。長さの最大値も拡大する結果になり、ドール3で最大179mm、チアンジュ2で最大154.5mmだった。

ただし、このような「未加工の」データは今後、さらなるチェックと認証を要するとFANCは強調。また、明確にしておきたい重要な点として次の2つを指摘した。すなわち、(1)新たなヒビは12年の検査の時と同じ部分に存在。深さは表面から5〜150mmだったが、これらは装置の感度を上げたために発見された(2)12年に検知したヒビは14年に検査するまで成長していなかった。

FANCはさらに、ヒビの影響に関する研究は未だ進行中であり、両炉の圧力容器の健全性について結論を出すには時期尚早だと断言。両炉が安全に再稼働可能であることを立証するために事業者が提出する安全文書は規制当局が徹底的に審査するとともに、国外の独立の研究所が分析する予定だと強調している。


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