エネ問題「理解できていると思う」12% トレンド総研調査 言葉の認知度と理解度に大きな差

生活者の意識・実態を調査するトレンド総研は3日、「エネルギー自給率」と「エネルギーセキュリティ」に関する調査結果を発表した。20歳から59歳までの男女500人を対象に、電力やエネルギーにまつわる認知度や理解度を尋ねたもの。

関連ワードのうち、「エネルギー自給率」という言葉を耳にしたことがある人(認知度)は76%だったが、内容についての理解度は18%だった。さらに「エネルギー基本計画」については、認知度58%で理解度8%、「エネルギーミックス」は認知度42%で理解度7%だった。

また、エネルギー自給率についての説明を行った上で、OECDに加盟する先進国34か国の中で、日本のエネルギー自給率は何位かを問う質問では、33位と正答した人は13%で、6割近くが30位以降と回答。回答の平均順位は26.6位だった。

さらに、第二弾として17日に発表されたエネルギー問題への意識の変化に関する調査では、東日本大震災後の電力・エネルギー問題に関する行動に関し、「変化があった」と回答した人は71%だった。具体的な変化の内容については、「電力・エネルギーに関する情報やニュースが気になるようになった」が81%で最多だった。

一方で、電力・エネルギー問題について、十分に理解できていると思うかとの質問に対し「理解できていると思う」という回答は12%にすぎなかった。また、2013年度の日本の電力構成比を問う質問に対する回答を平均すると、火力発電が42.7%(電気事業連合会による正答は88.3%)、水力発電が19.3%(同8.5%)、原子力発電が29.7%(同1.0%)、地熱および新エネルギーが12.4%(同2.2%)だった。


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