英NuGen社:ムーアサイド計画の建築・造園設計でコンペ実施
東芝が出資する英国のNuGen社は1月27日、西カンブリア地方で進めているムーアサイド原子力発電所建設計画の関連建築物とサイトの景観造園について設計コンペを行うと発表した。優勝者にはそれぞれ奨金25,000ポンド(約420万円)を進呈予定で、建築物のコンペは王立英国建築家協会(RIBA)、造園については造園協会(LI)が取り仕切る。NuGen社では、「原子力産業界では前例のない創造的なコンペであり、ムーアサイドを象徴するような最先端の設計アイデアを希望する」と述べた。
ムーアサイド計画では、東芝傘下のウェスチングハウス(WH)社製AP1000を3基、360万kW分建設する。今回のコンペでNuGen社は、サイトのビジター・センターや宿泊関連施設を含む様々な建物についての設計案のほか、掘削作業で発生する大量の残土を遮へいや地元の恒久的設備に利用できる景観の設計案を募るが、どちらについても免許を持つ建築家と造園家であれば応募が可能。NuGen社がこれらの建築家らと調達プロセスを通じて契約締結することを念頭に、著名な建築家を含む独立の技術専門家委員会が候補設計の絞り込みを行うとしている。