米GA社:マークⅠ、Ⅱ型格納容器のBWR事業者から放射線モニタリング・システム受注
米国のジェネラル・アトミクス・エレクトロマグネティック・システムズ(GA-EMS)社は2月23日、全米でマークⅠ、Ⅱ型の格納容器を有する18基のBWRの事業者から放射線モニタリングシステム(RMS)の納入契約を受注したと発表した。福島第一原子力発電所事故の後、同型の格納容器を有する原子炉に対して米原子力規制委員会(NRC)が提示した安全性改善勧告にともなうもので、対象BWRではNRC指令(EA-13-109)に準じて信頼性の高いRMSと強化ベント・システム(HCVS)の設置、あるいはベントする必要性がなくなるような信頼性の高い戦略の開発・実行が義務付けられている。
GA-EMS社のV.ラル副社長は、「新たな原子炉が建設される一方で、既存炉では運転期間を40年以上に延長するという仕事があり、延長要件を満たせるだけの高い信頼性を持ったシステムが顧客から求められている」と指摘。全米には現在、HCVSの改修を必要とするBWRが27基あり、その半分以上からRMSを受注したことを誇りに思うと述べた。また、RMSとHCVSの設置により、マークⅠ、Ⅱ型の格納容器を有するBWRの事業者には、過酷事故時に炉心損傷や格納容器破損の発生を防止するとともにその影響を緩和するため、ベントを開け、圧力を逃し、放射線をモニターする能力が備わると強調している。