中国:CGNの紅沿河4号機が初臨界達成
中国広核集団有限公司(CGN)が遼寧省で開発中の紅沿河原子力発電所で、4号機(PWR、111万kW)が3月5日に初臨界を達成した。同発電所の設計に協力している中国国家核電技術公司(SNPTC)が7日付けで発表したもの。1月15日に国家核安全局(NNSA)が燃料の装荷許可を発給したのを受け、同炉では同月18日までに157体すべての燃料の装荷作業を完了した。2月25日には、同炉で初臨界の達成準備が出来ていることをNNSAが確認していた。同炉では今後、試運転などを実施予定で、数か月以内に営業運転を開始すると見られている。同発電所1~4号機はすべて、第2世代改良型PWRの「CPR1000」で、1~3号機はすでに、2013年6月と2014年5月、および2015年8月に営業運転を開始した。Ⅱ期工事として5、6号機も2015年から建設中で、これらにはCPR1000の改良型である「ACPR1000」を採用している。これら2基の増設について、中国の国務院は2014年8月、中国東北地方の産業振興を支援する重大施策の1つと表明。2015年3月には国家発展改革委員会が福島第一原子力発電所事故以来初めて、新規建設計画として承認していた。