ベラルーシ:導入初号機の炉内構造物の組立がロシアで完了
ベラルーシ初の原子炉となるベラルーシ原子力発電所1号機用の炉内構造物の組立作業が、ロシア南部ボルゴドンスクにあるAEMテクノロジー社で完了した(=写真)。同社は、建設工事を請け負ったロスアトム社の傘下にある発電機器製造企業「アトムエネルゴマッシ社(AEM)」のボルゴドンスク支部で、2013年に同発電所用の原子炉機器(総重量4,000トン)を受注。炉内構造物の組立完了は3月14日に発表したもので、今年後半にもフロドナ州オストロベツにある建設サイトに搬入するとした。炉内構造物は300ものパーツで構成されており、これを格納する原子炉容器については2015年10月に納入済み。2018年の完成目指して同炉の建設工事は佳境に入っている。ベラルーシは、ロシア政府から100億ドルの融資を受けて120万kWのロシア型PWR(VVER)設計シリーズ「AES-2006」を2基、ターンキー契約で建設する契約を2012年にロシアと締結。2013年11月に1号機の原子炉系統部分で最初のコンクリート打設を行ったのに続き、2014年4月には2号機の建設工事を開始していた。2号機の完成は2020年になる予定である。