ベルギー:同時テロ対応の一環で原子力発電所の非要職スタッフが退出
3月22日にベルギーのブリュッセルで同時テロが発生したのを受け、同国内の原子炉全7基を操業するエレクトラベル社は当局のセキュリティ強化要請に従って、チアンジュ原子力発電所の非要職スタッフを帰宅させたとネット上のSNS「ツイッター」で発表した。発電所の運転継続に必要なスタッフは残留しており、この措置が「避難ではない」点を強調している。
同社はまた、一般メディアの関連報道をリツイート。それによると、同発電所では通常の内部セキュリティ・サービスに加えて、軍隊および隣接するユイ市が数か月前から配置要請していた同市の警察隊が18日に到着し、すでに警備に当たっていたという。テロ発生後は、同社としてもチアンジュとドールの両原子力発電所サイトで警備を増強。周辺ゲートを封鎖してすべての入出車両を組織的にチェックしているほか、両サイトが軍隊の強力な防護下にあることを明らかにした。軍隊の撤退日程については連邦政府が設定するとしている。