英国:原子力規制局(ONR)の新長官にR.サベージ氏が就任
英国の原子力規制局(ONR)は3月18日、ONRの規制活動を主導する新しい長官として、リチャード・サベージ長官代行が就任したと発表した。2015年11月にA.ホール前長官が私的理由により早期退職したのに伴う措置。サベージ氏はその後空席になっていた長官職を暫定的に代行していたが、今回、公開指名方式で長官に任命された。すでに関係大臣の承認が得られており、直ちに3年間の任期に入った。ONRの発表によると、サベージ新長官は原子力の安全・規制に広範な経験を有する公認エンジニア。2013年に副長官としてONRに迎えられる前は、国防省で国防原子力安全査察官を務めていた。ONRのN.ボールドウィン議長も、「サベージ氏には技術面と規制面での知識に加えて、リーダーシップ能力や高潔な人柄がともなうなど、ONR最高位の役割を果たすのにふさわしい人物」と評価。新たな課題に対応しつつある原子力産業界をONRが規制し、独立の立場で規制判断を下していく上で、同氏の能力と専門的知見は非常に有益だと明言した。