中国:ロシア製の田湾4号機で原子炉容器据え付け
中国核工業集団公司(CNNC)は3月18日、江蘇省の田湾原子力発電所で4号機の原子炉容器据え付けが完了したと発表した(=写真)。同炉は運転中の1、2号機、建設中の3号機と同じく、100万kW級のロシア型PWR(VVER)設計を採用。2013年9月に本格着工していたもので、2017年には運転開始すると見られている。同発電所では5、6号機の建設も計画されており、5号機の方はすでに2015年12月に着工。これら2基については、CNNCが第3世代の安全特性を有する設計として開発した「ACP1000」を採用している。同発電所のプロジェクト会社は江蘇核電有限公司で、CNNC傘下の核能電力股分有限公司が50%出資。発表によると、原子炉容器の吊り上げ作業は国家核安全局(NNSA)による点検と承認を受けて3月10日に開始しており、格納建屋の搬入口から水平に誘導した後、最終作業として17日に垂直に起こし、支持リング上に据え付けた。昨年3号機で同様の作業を実施した経験から、全工程に要した時間は約1時間短縮され、3時間40分だったとしている。