ロシア初の120万kW級、第3世代PWRのノボボロネジ6号機に運転認可
ロシアの原子力発電公社であるエネルゴアトム社は3月23日、同国初の120万kW級PWRであるノボボロネジ原子力発電所6号機に対し、連邦環境・技術・原子力監督庁(ROSTECHNADZOR)が運転認可を発給したと発表した。これにより、同炉では燃料装荷や臨界条件の達成、それに続く試運転に向けた準備作業が可能になった。ロシアで稼働する大型商業炉としては、昨年9月に営業運転開始が許されたロストフ3号機に次いで、31基目になる。
ロシア中部に位置するノボボロネジ発電所では、すでに閉鎖された1~2号機を除く3、4号機(各40万kW級PWR)と5号機(100万kW級PWR)が運転中。2008年に着工した同6号機はⅡ期工事1号機とも呼称され、第3世代の120万kW級ロシア型PWR(VVER)シリーズ「AES-2006」を採用した初号機という位置付けになる。運転認可発給に先立ち、同炉の準備状況などを点検した原子力監督庁は、安全システムのみならず緊急時の対策なども審査。最も厳しい安全要件を含めて、同炉が運転認可発給の条件すべてを満たしていると結論付けていた。