中国:「華龍一号」を採用した福清6で格納容器のモジュール据え付け

2016年5月30日

©CNNC

           ©CNNC

 中国核工業集団公司(CNNC)は5月26日、福建省福清原子力発電所で建設中の6号機(PWR、115万kW)で、格納容器の内張りとなる最初の鋼製リング・モジュールを25日に据え付けたと発表した(=写真)。同モジュールは高さ7.5m、重さ180トンという大型部品で、吊り上げと据付には3時間を要した模様。同炉の建設は、中国が独自ブランドの輸出用第3世代設計と位置付ける「華龍一号」実証プロジェクトの1つと位置付けられており、半年早く着工した5号機(PWR、115万kW)でも同型設計を採用。それぞれ2019年と2020年の完成が予定されている。

 福清原子力発電所では、1~4号機までは100万kW級の第2世代改良型PWRを採用しており、すでに1、2号機がそれぞれ2014年11月と2015年10月に営業運転を開始。3、4号機の建設も順調に進んでいる。5、6号機の設計は当初、CNNCが開発した第3世代設計の「ACP1000」になると発表されていたが、2014年11月に国家能源局が「華龍一号」の実証炉プロジェクトとしてこれらを建設すると発表。CNNCが51%出資しているプロジェクト会社の福建福清核電有限公司は、2015年5月と12月に相次いでこれらの建設工事を開始していた。