中国:防城港2号機が初めて臨界条件達成
中国広核集団有限公司(CGN)は6月30日、広西省の防城港原子力発電所で建設中の2号機(108万kW、第2世代改良型PWR)が29日の午前7時20分に初めて臨界条件を達成したと発表した。2010年12月に本格着工した同炉では、今年5月25日に燃料を装荷。今年後半にも営業運転を開始するとしている。中国では今年3月末から4月初旬にかけて、CGNの寧徳4号機(PWR、108万kW)と紅沿河4号機(PWR、111万kW)が、また6月20日には中国核工業集団公司(CNNC)の昌江2号機(PWR、65万kW)が相次いで送電を開始しており、順番通りに作業が進めば、防城港2号機はこれらに次いで、中国34基目の商業炉になる見通しである。
発表によると、初臨界達成に先立つ6月20日から23日まで、国家核安全局(NNSA)の検査チームが国内の原子力発電所サイトとしては最西端に位置する防城港発電所を視察。2号機を点検した上で、安全に制御された状態にあることを確認していた。同発電所では同型の1号機が今年の1月1日に営業運転を開始。続く3、4号機では、CGNとCNNCそれぞれの第3世代設計を融合した「華龍一号」の採用が決定しており、2015年12月に3号機で最初のコンクリート打設が行われた。