中国:31基目の商業炉、寧徳4が営業運転開始
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©中国核工業23建設有限公司
台湾の対岸付近に位置する同発電所の所有権は、中国広核集団有限公司(CGN)が46%、5大電力グループの1つである大唐集団公司が44%、福建省能源集団公司が残りの10%を保有しており、100万kW級PWRを最終的に6基、建設することになっている。2008年に1、2号機の建設が始まった後、3、4号機も2010年に相次いで着工。Ⅰ期工事にあたるこれら4基はすべて、CGNがフランスの技術に基づいて開発した第2世代改良型の「CPR1000」で、すでに1~3号機がそれぞれ、2013年6月と2014年5月、および2015年6月に営業運転を開始した。
残る5、6号機も、当初はCPR1000の採用が予定されていたが、国家能源局は2015年7月、中国が輸出用の第3世代PWR設計として独自開発した「華龍一号」を採用すると発表。同設計の国内実証プロジェクトとして2015年に着工された福清5、6号機と防城港3号機に続き、寧徳5、6号機の建設工事も防城港4号機とともに近年中に開始される見通しだ。