中国:32基目の商業炉として昌江2が営業運転開始

2016年8月18日

©CNNC

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 中国核工業集団公司(CNNC)は8月15日、同国32基目の商業炉として海南島の昌江原子力発電所(=写真)2号機(65万kW、PWR)が12日付けで営業運転を開始したと発表した。2010年11月に本格着工した同炉は、今年6月に初めて臨界条件に達し、6月20日付けで島内の送電網に接続された。その後、168時間の連続運転を含む営業運転の開始条件をすべて達成したもの。中国では同炉より2か月以上早い4月1日に、中国広核集団有限公司(CGN)の紅沿河4号機(PWR、111万kW)が送電開始していたが、営業運転の開始については昌江2号機が先んじる結果になった。

 昌江原子力発電所は中国の原子力発電所としては最南端に位置しており、Ⅰ期工事にあたる1、2号機では第2世代PWRの「CP650」設計を採用。1号機は2015年12月に同島初の原子炉として営業運転を開始した。1、2号機がともに完成したことで、同島における電力需要の3分の1が賄われるとCNNCでは予測。ただし、同発電所では最終的に合計4基の原子炉建設を計画している。